私がそう言うと、先生は少しだけ驚いたような顔をしたけれど、すぐにまたいつもの無表情に戻った。
「…何だ急に」
「なんとなく、言いたくなって」
「そうか」
「…似てると思ったんです、先生に」
何かを発してるわけじゃないのに、きらきらして見えるところとか。
なんだか秘密めいてる感じがして、不思議なところとか。
「……俺から言わせてみれば、お前たち女子高生の方が、よっぽどそんな感じだと思うけどな」
「…なんで、ですか」
「星なんてのはな、結局のところ塵とかガスの集まりなんだよ」
「そうですね」
「それが、光を発してる。お前らだって、光っていられるときなんかほんの一瞬だけだろ。俺らぐらいの歳になってくると、夢を持つ暇なんてなくて、目の前の仕事で手一杯だよ」
「っ、先生だって、私たちと歳、そんなに変わらないじゃないですか」



