あれ?
高校生って
青年?少年?

なんて考えていると、
イケメン救世主さんは
モヒカン先輩の手を離し


「自分の思い通りに
ならないからって
女子に暴力振るうなんて
最低ですね」


と爽やかな顔で言った。
それから満面の笑みで


「クズですよ、クズ」


と言ってのけた。
モヒカン先輩は拳をさすりながら


「覚えてろ!」


と悪人さながらの捨て台詞を
残して校舎の方へ
走って行ってしまった。

す、すごい…。
私はイケメン救世主さんの横顔を見つめる。


「大丈夫だった?」