「今日は黒瀬くんと 一緒に帰らないの?」 「うん。伊織くん 今日は用があるって」 「じゃあさ、 途中まで一緒に帰ろ」 絢の提案で 私たちは一緒に昇降口を 出た。 絢はバス通学で 駅前から出るバスで 帰っている。 私は駅の近くにある マンションに住んでるから 絢と帰るのはバス停まで。 学校の正門をくぐり 横断歩道を渡ったところで 「…で、さっき 慌てて何を 隠したのかな?」 絢がニヤッと笑みを浮かべ 私の腕を掴んだ。 「…え?」