今まで通り、
屋上へ向かう。

フェンスの内側で、
フェンスにもたれて
空を見上げる彼女がいた。

澄み切った青空に
大きな入道雲が浮かんでいて
青と白のコントラストが
とても綺麗だった。


――ねぇ、私たち
ずっとこのまま…だよね?


梅雨が明けて
夏になったあの日。

私は彼女に聞いた。