ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

カーテンが開いた音

永琳だろうか

話したかった

でも、目を開けることすら出来なくて

こんな事も出来ないのだと

自分は、無力なのだと思ってしまった

霊夢にも、バレてしまった

今までの生活ができなくなってしまうかもしれない

いや、もうできないだろう

私がこんな状態なのだから

霊夢は、今どこにいるのだろう

私を心配して、どこかで泣いているのだろうか

それとも、秘密にしていたことを怒っているだろうか

どっちでもいい

こんなにも私がみんなから大事に思われているなんて思いもしなかった

レミリアも、咲夜も、フランも

みんな心配してくれた

フランは、泣け叫んでいたっけ

それを私が慰めて

みんなに会いたい…

でも、会えない

こんな状態で、あっても心配されるだけだ

頬に伝わる水

私の涙だろうか

なんで泣いているんだ？

「魔理沙？」

永琳の声だ

目を開けたい…

開けれない

それを感じて、涙が溢れる

永琳が拭き取ってくれた

私は力を振り絞り目を開ける

すると…