7月下旬。
時刻は午前1時を回った。


そんな真夜中に私はベットから起き上がった。
私はもう決めたんだ。
こんな息苦しい生活はもういやだもん。
私は自由に生きていきたい。


だから“家出”しよう。


荷物はもうまとめてある。
あと必要なのは覚悟だけ。


私が家出したことがバレたらパパはこの屋敷の警備員を総動員させて私を探させると思う。


そんなことになったら私はすぐに見つかって屋敷に連れ戻されるだろう。
だからできるだけ、遠くに行かないといけない。