破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします

薄いブルーを混ぜた透明な生き物は、特に人に興味がないのか襲ってくる気配はない。

ノアも特別警戒する様子もなく、あの子は大丈夫だと思うと口にした。


「ああいう感じの魔物の心もわかるの?」

「なんとなくだけどね。でも、動物っぽかったり人型だったりする子たちよりかは伝わってきにくいかなぁ」


ノアの説明に、アーシェリアスはなるほどと相槌を打つ。

確かに、昨日のハーピーとの会話で、ノアはっきりと会話をしていた。

もちろんハーピーは言葉ではなく鳥が囀るのと同じ声であったが、ノアの言葉を理解しているようで、ノアが話すと反応を返すという姿を見ている。

魔物は人間の言葉がわかるのか。

それともノアの言葉をノアと同じように心で理解しているのか。

今度じっくり聞いてみたいなと思い、現れた二匹目のスライムの様子を伺った。

こちらも敵意はないらしく、そうとわかると構えなくていいのでアーシェリアスの心にも余裕ができる。


(よく見るとジュレみたいでちょっと美味しそう)


お腹が空いてきたアーシェリアスは、今度デザートにジュレを作ろうと決め、幻の食材を求めて洞窟の奥へと進んでいく。