出会いは、小学5年生。ちょうど、母から
中学校から付き合い続けて結婚する人もいる
んだよって話を聞いた頃じゃなかったっけ。
始業式の日、ちょっとカッコイイなって思った。
喋ってるのを見ると、ちょっとイジワルだな、
と思った。でもそれがまた童顔の楓に似合う。
話しても、やっぱり印象は変わんなくて。
こんなに早く、恋に落ちた。


6年の時は、クラスが分かれて、ずっと君を
探してたなー。
ちょうど、一緒にかえる子が楓と同じクラス
だったから、その子を放課後待つ時、ずっと
君を見てた。たまに目があって、めっちゃ
焦ったこと、何度もあった。

でも、まだこの時、楓をこんなに好きに
なるとは思ってなかった。
自分ってとっても惚れっぽくて、すぐ恋に
落ちる。だから、いつもの恋だと思ってた。
でも、中学生になった時。また同じクラスに
なった。まだ楓のこと好きだったから、
めっちゃ嬉しかった。
それからは、今までの自分じゃ無くなった
みたいに、楓が好きすぎてやばい感じだった。
楓は、すごく頭が良くて真面目で、学年代表
として入学式、ステージに立ち、マイクに
向かって話した。もう、かっこよすぎ。
真っ直ぐに前を見つめて、原稿なんてまるで
持ってないみたいに。