ーーー。。
目を開けるとそこには鉄骨がむき出しのコンクリートでできた空間が広がっていた。
え?ここはどこ?
私は死んだはずなのになんでこんなところにいるの?
まさか私死ねなかったの?
でもトラックにぶつかったはずじゃ。
だめだ。思い出せない。
その時、ガチャっと目の前の扉が開いた。
目を向けると2人の男が入ってきた。
え?誰?
1人は明るいミルクティーブラウンの髪にシルバーのメッシュ。ブラウンの瞳。身長が高くて顔は整っている。どこか優しげのある男。
もう1人はというと漆黒の黒い髪に金のメッシュ、黒い瞳なのにどこか透き通っていて。両耳に真っ赤なピアスが付いている。顔は…。見た瞬間息を飲んだ。
こんなにも整った人を見たのは初めてだ。
何もかもを吸い込んでしまいそうな目に綺麗な鼻筋モデルみたいな肌の白さと身長。一目見たら普通の女の子はきっとイチコロだ。というくらい整っていた。
『あ、目が覚めた?』
ミルクティーブラウンの髪の人が口を開いた。
「…。。」
『あれ。おーい。聞こえてる?』
ハッとした。
私に話しかけられてるんだ。
「…あ、はい。」
『あ、良かった!君トラックに轢かれそうになって危うく死んじゃうとこだったんだよ。わかる?』
「え?…」
『大丈夫?体とか痛いところない?頭怪我してたみたいだから一応手当てしておいたからね?
あと、着てた制服血まみれだったから選択しておいたから。あと少しで乾くと思うから少し待っててね。』
「あ、いや、あの。」
『ん?なんかあった?痛む所、、『おい。』』
黒い髪の方が声を遮った。
目をあった。
『……っ』
全てを見透かされる気がして目を逸らしてしまった。
『おい。ハルキ。』
『はいはい。わかったよ。……じゃあ俺は下で飲み物汲んでくるから。』
ミルクティーブラウンのひとハルキって言うんだ。
てか名前を呼んだだけなのに何もかもをわかったように答えた。
それからハルキさんは部屋を出て行った。
