〜屋上〜


小雪「何?岩崎くん」




湊「湊でいい。お前はなんの族た?
お前、春葵さんの妹だろ?」





?!なんで、知ってんの?




小雪「何でそれを?」




湊「春葵さんは、俺の族、信蘭の元総長たぞ?
知らないのか?」






初耳なんですけど?



小雪「へぇー。お兄ちゃんも族入ってたのか」



あっ!しまった。



湊「も……?やっぱりな。で?
どこの族だ?」




もう、言うしかないか(笑)
後でお兄ちゃんしばく(黒笑)




小雪「私は……







雪華の総長だけど…?」








湊「はぁ?マジ?」





小雪「お兄ちゃんに聞いたら、わかるわよ」






小雪「姫にしたいのよね?それなら、
お断りよ。私には仲間がいる」




湊「?!」


小雪「話はそれだけかしら?では。」





湊「……お前、目が笑ってないな。」






何。バレてんの?




小雪「笑ってないんじゃない。










……笑えないのよ!」







ムカつくわね。






小雪「笑えない理由をよく知るのは
お兄ちゃんよ。先代なら、
聞けば、いいじゃない。












ヒントは、兄が医者であること……」











これで、誰もが勘づくはず。










湊の顔も見ず、私は屋上を出た。






























湊「なら、俺が笑えるようにしてやる。」



なんて言っていたのは、私には
聞こえなかった。