偽装結婚ならお断りです!? ~お見合い相手はイジワル社長~


「共犯者ですかっ!?」

 なんですか、その共謀とか共犯者って! 罪を犯してるみたいで人聞きが悪いじゃない!

 逢坂社長のハチャメチャな提案に、つい声が大きくなってしまう。

「嫌か?」

 ふいに腰に腕が回され、ギュッと抱き寄せられる。逢坂社長と体が密着して、気が動転するやら、鼓動は速くなるやら、体中がおかしなことになってきた。

「こここ、これは、どどどういうことでしょうか?」

 生まれて初めての経験に、動揺は半端ない。

「早く返事を聞かせろってこと」

 耳元に顔を寄せた逢坂社長は、私の耳朶に熱い唇をそっと這わす。囁く甘美な声は、私の思考を狂わせるのに十分なものだった。

「嫌……じゃないです」

 どうしちゃったのよ私。嫌じゃないですとか、本当にそれでいいわけ?

 頭ではそう思っているのに、勝手に口がひとり歩きしてしまう。抱き寄せられたままの体は次第に熱くなってきて、のぼせてしまいそうだ。

「熱い、離れて……」