「私が…」



「ん?」



「…って言ったらどうしますか…」



「え?」



ごめん、聞こえなかった。と言う先生。



「いえ…なんでもないです…
ありがとうございました。色々と。
ハンカチは一生持ってますんで…」



「そう?うん、頭痛と腹痛治るといいね。
じゃあまた学校で。またね」



ーーバタン



と助手席のドアを閉めた。