君のすべてに…



隣の席には男子が座っている。
その時はまだこの人が『運命の相手』だとは知るわけがなかった。


数秒見ていたら、目が合った。

「俺、高山 駿。よろしくな。」
と彼は軽く挨拶してくれた。
あたしは、
「相原美希です…。」
と緊張しながら、言葉を返した。
「駿で良いから。」
と軽く微笑んだため、
「あ、あたしは美希で・・」
と赤くなってしまった。




これが駿とあたしの
「出逢い」だった。