そう言えば、日記にも、名前は書いてなかったけど、好きとか会いたいとか…書いてあったな。

誰のことだろ…。

記憶の断片が抜けている。思い出せない。ちょっと落ち着こう。いつもの散歩コースを辿ればなにか思い出せたりして。

淡い期待を抱き歩き出した。

すると悟くんの姿が見えた。ベンチに座ってコーヒーを飲んでいる。

悟くん、あなたはコーヒー大好き人間なの？からかってみる。もちろん答えてくれないけど。

気づけば夜になっていた。何もわからず終いだった。

真っ暗闇1人たたずむ。幽霊なのに、寒気さを感じた。
誰も頼れない。考えてもわからない。生きてる時以上の苦難がこれから待ち受けていたりして。

｢ねぇ…おまえ、もしかして…｣

振り返ると、そこに居たのは…