たとえ、届かなくても

「さっきの質問に答える。この世界は、別世界なんだよ。現実でも、異世界でもない」

「意味がわからないよ」

「俺は、意識を優里の作り出す世界に送り込んだんだよ」

「私の作り出す世界…?」

「そう」

「あっ、そういうことか」

「だから、まだ手遅れじゃない」

「まだ、諦めなくていいんだ…」

「生きることを諦める必要なんてないよ」

「私、もう一度頑張ってみる。本当はしたいことまだあるんだ。夢叶ったら、1番に報告したい。あと、悟と遊園地に行きたい。旅行に行きたい。花火見たい。金魚すくい勝負したい…まだまだ、沢山ある数え切れないくらい」

「俺、振り回されるのか」

「うん!楽しい思い出沢山作りたいの大好きな悟と。だから、振り回させて!」

「楽しみにしとくよ」

「うん」

私は、涙を拭って、とびっきりの笑顔で頷いた。自分の気持ちに素直になれたことと。それに応えてくれる人がいること。それがとても嬉しかったから。

私の一番の願い…

それは、悟が幸せになってほしい。ってこと。
そのために出来ることなら、なんだっだってできる気がする。

二度と会えなくなること以上に怖いことなんてないから…