「あなたぁー、あの子たち起こしてくれる?」



キッチンからベーコンの香ばしい匂いと共に、愛しい彼女の声がする。



「まだ起きてないのかぁ…俺に似たのかな」



それまでコーヒーと新聞でくつろいでいたダイニングテーブルから立ち上がり、部屋を後にする。



「ほーら起きろー!!」



と、ぬくぬくとベットの中で眠りについている我が子の布団を剥がす。



はっきり言って、布団をいきなり剥がされるのは辛い。



「ぁあ"ー」



「おはよう。顔洗ってこい」



中学生ともなると、やはり可愛げがない。しかも息子だから…(泣)