今朝から新しいプロジェクトが始まったので、ゆっくりと出来る時間が無くなった。
『はぁ、今日から暫く「琥珀」に行けないか・・・』
がっくりと肩を落としながら仕事を再開させる。
暫く忙しさが続くだろうと思っていたが、まさか一ヶ月も続くとはその時予想できなかった。
「お疲れ!」
時刻は21時を少し回った時間だったが、やっと忙しさから解放された喜びに、声が大きくなる。
修正案が通り、山場を越えたので、今までのように連日の長時間残業から解放される。
「あ、沢城」
「何も受付ません!。今日は癒される日なんだから」
隣のチームリーダーで同期の松本が声をかけようとするのを遮り、逃げるように退社した。
「あぁ、一月ぶりの癒し」
土曜日の仕事終わりも沢城のテンションを上げる。
にまにまとしながら琥珀への道を足取りも軽く進んだ。

