「2人ならお似合いですよ」 「ありがとう。嬉しいよ」 「お祝いしましょう」 自分を置いて盛り上がっていく同僚にイライラがマックスになった。 「いい加減にして!」 「酒の席なんだから楽しめよ」 事も無げに沢城に笑いかける松本に、我慢の限界が来た。 「冗談じゃないわ。帰る!」 ヘラヘラした松本の態度に更に苛立ち、酒の席の戯言と流せなくなっていた沢城も、酔いが回っていたのだろう。 皆が止める暇も無く、鞄を引っつかんで飲み代を叩きつけて出て行ってしまった。 「あぁやり過ぎちゃいましたかね」