「そうですか?」
「えぇだって、そんな風に言わた事ないですよ。枯れてるなぁっては言われますが」
クスクスと笑いがこみ上げて来る。
その姿を少し不思議そうに置鮎が眺めていた。
その後、沢城の希望通り、気兼ねせずに食べられるフレンチのお店に案内され、美味しい料理と楽しい会話を楽しんだ後、家まで送って貰った。
『何だか、私ばっかり良い目を見たような・・・』
食事代を払おうとしたら、断られてしまい払う事が出来なかった。
『思い返しても迷惑しかかけてないわ』
とりあえず、運転中だと思うので交換した連絡先に、お礼のメッセージを送るが、電話するタイミングが掴めず週が明けてしまった。

