「えぇ。いい気分転換になってます」
「良いですね。気分転換か・・・私も琥珀意外に気分転換考えようかしら」
思い返すと仕事ばかりで、趣味と言える物もなく、休日が出来ると疲れを取るために昼まで寝たら、その後は掃除と洗濯で1日終わる。
「あぁ、でも今の状態だと無理ね」
置鮎の返事を待たずに、そう呟いた沢城にチラリと視線を寄越す。
「そんなに忙しいんですか?」
「うーん。何か万年人手不足・・かな。後は、ついついのめり込んじゃうから気付くと休み返上してるし」
自分の仕事ぶりを思い返して苦笑する。
「それじゃぁ彼氏が寂しがるでしょ?」
「そう、最後の彼も俺と仕事どっちが大事なのって。だからもう何年も彼氏が居ないんですよ。」
自虐的に笑いながら置鮎を見ると、少し驚いた顔をしている。
「彼氏がそんな事を?それは凄いですね」
「ホント悲しい位ワーカーホリックなんで」

