偽のモテ期にご注意を


その言葉が置鮎の中に染みこんでいく様だった。

「今のままで良いんですか?」

「今のままがいいのよ」

ふふふっと嬉しそうに笑って、額同士をくっ付ける。

その距離が嬉しくて、くすぐったい。

今までに感じた事の無いふわふわした暖かい感情に、置鮎も笑顔になる。

『本当に不思議だ。知らない気持ちがドンドン湧き出してくる』

「じゃぁお言葉に甘えて、このままずっと一緒に居ますね」

「えぇ!?それってまさか!」

「えぇプロポーズですよ」

「うそ!?」

「心外ですね。それとも俺とじゃ嫌ですか?」

「そんな訳無いじゃない!勿論喜んでお受けするわ」

「じゃぁこれからも宜しくお願いします。婚約者さん」

「・・・・ばか」

「もう、圭奈が嫌になっても離しませんから」

「こっちこそ、望むところよ!」

顔を見合わせて声を出して笑いあう。

想像もつかなかった毎日がやってくる事に、今はワクワクする気持ちで一杯だった。