『幸せってこういうものなのだろうか?』
涙が止まり、落ち着いたので、そっと腕を緩めると、照れたような顔をした圭奈がこちらを見上げてくる。
「一緒に暮らしてくれますか?」
今度は自分からそう言うと、花が綻ぶように圭奈が笑う。
その姿が愛おしくて、返事を待てずに唇を奪ってしまった。
何度も何度も触れ合うキスを繰り返して、漸く圭奈の唇から離れると、蕩けた顔がこちらを見上げている。
「すみません。返事を待たずに唇を奪ってしまって・・・」
「本当だわ。郁哉ったら、返事を言わせてくれないんだから」
お互い、顔を見合わせて、クスクスと笑いあった。
「よろしくお願いします。」
照れくさそうにそういう圭奈はその後直ぐ、照れ隠しに「うどん延びちゃったわよ!早く食べないと」と言って、何故かキッチンに行ってしまった。
その後姿を幸せな気持ちで眺めていた。

