「何か苦手な物があった?」
心配そうに覗き込む。
「いえ、仕事で疲れている上、俺が無理させたので、大丈夫かと心配になって」
「だ、大丈夫よ!実は今日お昼から休みとったから」
置鮎の言葉を理解した瞬間、顔を赤らめながら慌てて返答する。
「え?」
『寝耳に水です。仕事人間の圭奈が仕事を休むなんて』
驚きに何も言えずにいると、照れくさそうに笑って、食事を再開する。
嬉しい反面不安が過ぎる。
『圭奈と繋がったあの日、欠けていた物が手に入ったような安心感のような幸福感のような気持ちになった。
なのに翌朝全く覚えていない圭奈に腹をたてて、あんな酷い事を言ってしまった』
その後も傍に居て欲しくて、自分勝手に体を繋いだ事を思い出すと、胸が締め付けられる。
『こんな身勝手な俺を本当に圭奈は好きでいてくれるのだろうか』

