偽のモテ期にご注意を


申し訳なく思いつつ、帰り支度をしていると、松本と目が合った。

『最近何だか落ち込んでる気がするのよね』

いつも飄々としていた松本なのに、最近は疲れた顔をしている気がする。

勿論回りには気付かれない程度だが、長い付き合いのある、自分や内海は気付いてしまう。

『大丈夫かしら』

「何だ?もう帰るのか?」

「えぇ、ちょっと心配事があって」

「何だ、アイツと揉めてるのか?」

「そ、そんなんじゃないわ。体調を崩したって、前の・・秘書さんから連絡があったから」

「ふーん」

急に気のない返事になった事に疑問を抱きつつ、置鮎が気になるのでその場を後にした。

その後ろ姿を切なそうに松本が見つめている事に気付かない。