■ 沢城編 ------------------
会った事の無い置鮎の秘書の前野から電話があったのは、2時前だった。
『丁度会議も無くて、休憩中だったからすぐに電話に出られたんだけど・・・』
電話の内容が気になった。
- 置鮎が不摂生でダウンしたので、お忙しいとは思いますが面倒を見てもらえませんか? -
忙しいのはお互い様で沢城もあの日以来一度も会っていなかった事を後悔した。
『大丈夫かしら・・・
幸い忙しく無かったから、早退する事にしたんだけど・・・。
申し出たら、内海さんが大喜びで追い出しにかかって来た事に、少し引っかかりを感じるのよね。
早めに上がれたから、何か買って行かないと。』
置鮎とホテルで誤解が解けてから、沢城の体調は誰もが分かるほどV字回復したが、それでも1度細くなった食は中々戻らず、細くなった体はそのままだ。
最近残業が増えてきたので、内海も心配していたのだろう。

