■ 終章 -----------
「はい、沢城・・・ねぇさん。・・・そう、上手く行ったのね。良かったわ」
一緒に食事をした次の日の夕方、待ちに待った圭奈から連絡が来た。
『やっと幸せになれるのね』
切った電話を眺めながら、ホッと一息ついた。
「と、言う事みたいだけど」
チラリと視線をソファーに移すと、缶ビール片手に苦虫を潰したような顔をしている松本の姿があった。
「聞こえてるよ」
不満そうなその顔を見て、珍しく笑う恵に一層険しい顔になる。
「笑うな」
「まぁ、これですっぱり諦められるでしょ」
「・・・・まぁ・・な」
自棄酒を煽るのをジッと見た後、その隣に座って松本の顔を見る。

