「ちゃんと説明するので、聞いてくれますか?」
どれ位そうしていたのか分からないが、置鮎の声に我に返った。
『説明・・してくれるのね』
圭奈が頷くと、抱きしめられていた腕が離れ、置鮎がベッドを降りる。
それに続いて降りようとして足がふらつく。
「大丈夫ですか?」
支えられてホッとしたのも束の間、そのまま抱き上げられて驚いた。
「え、大丈夫だから!」
「ここには2人だけしか居ませんから」
ふわりと笑ったその顔に、抗議の言葉も消えてしまい、そのまま移動させられた。
ソファーに座らされて、改めて室内を眺めるとここがホテルだということを思い出した。
置鮎はフロントに電話を入れてた後、圭奈の隣に座る。
その気配に緊張感が高まり、置鮎の方を見る事が出来ない。

