小説を書こうと思ったけど、まずは本を読もう。


「絶対ラブ」は新幹線で読んだし、次は「竜のお姫様」にする。


「絶対ラブ」は学園もののラブストーリーで、「竜のお姫様」は架空のファンタジーだ。


新作の小説はラブストーリーかファンタジー物かどちらにしようかな。


そんなことを考えながら綾は小説を開いた。


「ねえ」


ふいに声をかけられてビクッと身体を震わせたのは、綾が小説を読み始めてすぐのことだった。