月曜日のお昼ご飯は、恵子おばさんの特性冷やし中華。

錦糸卵にハムにキュウリにおばさん特製の鶏ハム、エビにキムチまでのっていた。



恵子おばさんに送ってもらって図書館の入り口を入った時、綾は違和感に気が付いた。



図書館は混雑していた。


いつも大人がまばらにいるだけなのに、今日は小学生や中学生の姿もたくさん見える。


「夏休みだ…」


先週の土曜日から夏休みが始まったのだった。ずっと学校に行っていなかった綾はすっかり夏休みのことを忘れていた。


2階にあがるとコミニュティスペースも人でいっぱいで、自習室Eは土曜日と同じく受験生らしい学生で埋まっていた。


どうしようと綾は困惑した。


綾はリョウの連絡先を知らないし、それどころか苗字すら知らない。