三日目のお昼は、昨夜の鉄板焼きの残り野菜とお肉。


お肉と野菜をごま油で炒めて、鶏ガラで味付けをしてとろみをつけたそれは本当においしかった。


白いお米と、お豆腐のお味噌汁と、たっぷりのお肉と野菜。


恵子おばさんの料理が綾は好きだと思った。



お昼ご飯を食べると、恵子は綾にクッキーや焼き菓子を渡した。


「気が付かなくてごめんなさいね。図書館でおやつにしてね」


「ありがとうございます」


綾が頭を下げると、恵子はいつものように図書館に綾を送って行った。


小走りに階段を上がって、ガラス張りの扉から自習室を覗く。


綾が「コンコン」とガラスの扉をノックすると、本を見ていたリョウが顔を上げて綾に笑顔を向けた。