熱に魘され、咳に苦しむ

こんなにも長く寝込むのは、生まれて初めてだった


朦朧としながら、看病に来ている土方へ


「近藤さんが戻ったら…
俺の病を打ち明けようと思う」


必死にしがみついてきた
新選組の1番隊の座を自ら手放す覚悟で
療養に専念しようと決意した


「……総司」


土方の目を見て、にこりと笑う




治したいと訴える目に


「そうだな」



そんな言葉しか返せなかった