しばらくして


「戻りました」


山崎が沖田の部屋に入る


「1人か」

「光に会えたで」

「「いたのか!?」」


山崎が微笑み
少し視線を下げた


「今は、慎太郎って奴と一緒にいなあかんのやて
落ち着いたら、慎太郎と新選組に」


「戻って来るんだな」


土方が山崎の言葉の続きを言い
沖田の顔を覗き

「さっさと治せ!
戻ったら、祝言だ!」

「気が早えよ!」



沖田が寝たのを確認し
土方が部屋に戻ると

山崎が待っていた



「光…まだ悪いのか?」

「沖田より悪く見えたで…
丁度、慎太郎が留守で1人やってん
俺の侵入がわかってても
起きれへんほど…」



病が悪化している
光は、戻って来れないかもしれない


土方が腕組みをして、天を仰ぐ



「山崎 他言無用だ」

「せやな」