光が慎太郎に向き合った

「今まで、私を守ってくれて
ありがとう
慎太郎、これからは自分の人生をいって
ここなら、慎太郎も楽しいでしょ!」

慎太郎が頷く


「良かった」

光が微笑む


「教えてくれ…」

光の目つきが変わる

慎太郎の表情に単なる興味以外のものを感じたからだ

「御子は誰だ… 光じゃないなら… 」

「慎太郎」

「教えてくれよ!!!」

「私は、口を割らない
知ってるでしょ
どんな拷問を受けても言わないわよ
御子でないこと、それ以上は、言わない」

「光が御子だと信じてきたんだ!!」

「慎太郎は… 御子だと思ってたから
私のそばにいたのよね
私は、あなたを利用したのかもしれない
でも、私は…
慎太郎を大切な幼なじみだと思ってたよ」