雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった





目が覚めたのは翌日の夕方だった。




ケータイの着信で目が覚めた。




電話取らないととは思ったけど身体中が痛くてテーブルに置いてあるケータイに届かなかった。




しばらくして切れた。




きっと、蓮君たちの誰かだと思う。



放課後になって私の教室に迎えにきたけど居なかったから電話してきたんだと思う。




電話を取って掛け直して家にいることを伝えたいけど身体はちっとも動いてくれない。




ピーンポーンと玄関のチャイムがなった。




もちろん動けない私は応答することが出来なかった。




「入るぞー」




と蓮君の声がした。



そしてドアが開く音がした。




凌駕鍵かけて行かなかったんだ。




みんなの声が聞こえてきた。




どうやら、全員で来たみたいだ。



嬉しいけど、この姿を見られたらどう思われる?




流石に、転んだとかじゃ通用するわけない。