雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった




流石にやばい。




このまんま死んじゃう。




「りょ、うが・・・やめ、て。」




「お前が全部悪いんだからな。
お前のせいで父さんと母さんは死んだんだよ!」




声を荒げて凌駕は言った。




「ご、めん、ね。」




謝ることしか出来ない。




事故を起こしたのは私じゃないけど、あの日買い物に誘ったのは私。




もしあの時誘わなかったら事故などあってはいなかったのだから。




それに事故を起こした容疑者は未成年だった為、犯人の名前すら知ることは出来なかった。



どこの誰か分からない犯人を恨むよりも身近にいる私を恨む方が簡単だったんだろう。