雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった



美愛side



蓮君に送ってもらって家に帰ってから1時間くらいすると玄関の鍵が開く音がした。




鍵を持っているのは私以外に凌駕しかいない。




リビングに入ってくると凌駕からお酒の匂いがした。



やばい。



直感的に思った時にはもう遅かった。




「いっ。」



いつもは手を出さない顔面を拳で殴ってきた。




殴られた衝撃で床に倒れこんだ。





そんなこと御構い無しで腹部に蹴りが入った。



アルコールを摂取してるせいかいつも以上に暴力を振るってくる。




顔、腕、胸、腹、背中、足




体の至る所を殴り蹴られた。