雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった





自分はひとりぼっちだと言ってた美愛。



いつも夜に送って行っても部屋の明かりがついてたことは一度もなかった。



そして初めて会った日、傷だらけだったお前に俺は誰にやられたのか聞いたがお前は転んだだけだと言った。




あれが転んで出来た傷でないことなど見れば分かる。



それを知られたくないなら俺は無理には聞きたいとは思わない。




けど今の話を聞いてると本当は弟にやられたんじゃないかと思った。




それなら庇う理由もあるし、龍也の話によれば弟は美愛を憎んでいるように見えたと言ってるし。




ただ、それが事実なのか俺たちじゃわからない。




本当は今すぐ美愛に確認して対策を取りたいがアイツが知られたくねぇことを無理に聞いてもアイツ自身を傷つけるだけだと思う。




だから、美愛・・・俺たちに“助けて”って言えよ。




そしたらすぐに助けてやるから。




蓮side end