雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった





また話すこともなくなったから黙って歩いてると倉庫の近くで三人組の男に会った。




如月美愛を連れてる中喧嘩吹っ掛けられたらダリィなとか考えてると



「あっ。凌駕・・・」




と1人の男の名前を呼んだ。




知り合いなのか。




ただ、どっからどう見てもコイツらは不良に分類される人間だ。




如月美愛と接点があるようにはあまり見えねぇ。





「なになに、凌駕の知り合い?超可愛いじゃん。ちょっ、紹介してよ。」





凌駕と呼ばれた男じゃない別の男が反応した。




それに対して凌駕と呼ばれた男は如月美愛を睨みながら




「っるせぇ。こんな女知らねー。話しかけんなよ。クズ。」




と言った。





「っ、ごめんなさい。人違いでした。」




如月美愛は一瞬悲しそうな顔をしてそう言った。



凌駕と呼ばれた男は仲間たちと一緒にどこかへ向かってった。




結局どうゆう関係なんだろうか。




人違いってわけでもなさそうだった。




「今の弟なの。凄い嫌われっぷりでしょ。
昔はあんなことなかったんだけどね。やっぱ反抗期かなー?」




如月美愛は無理矢理笑顔作って言った。



辛かったら笑わなきゃいいのにと思ったが聞かれたくねぇ話もあると思ったから俺はただ



「そうか」




とだけ言った。




多分、凌駕と呼ばれた如月美愛の弟と如月美愛にも人には言いたくない何かがあるんだろうと思った。