雨の日の夜、決して交わることない私たちは出会ってしまった





「え?なんで思ってた事わかったの!?」




アホみてぇな質問をしてきた。




「声に出てる。」




つか、気づいてなかったのかよ。





恥ずかしそうな顔をして話を変えるためなのか純粋に気になったのか知らねぇが




「龍也さん、蓮君たちは?」




と聞いてきたので居ないことを伝えた。




蓮が病院ってことに気になったようだこうゆうことは俺の口から言うことじゃねぇから本人に聞くように言った。




そんなことよりも“龍也君”と呼ばれたことが気持ち悪かった





「“さん”要らねぇ。」




「え?」





「龍也でいい。さん付けとかキモい。」





「う、うん。あっ!でも」




「あ?」




“でも”の後に何がつくのかわからなかったからつい威圧的な声が出た。




「男の子のこと呼び捨てにしたことなくて。
だから、その!リュウって呼んでもいい?」



と思ってもいなかったことを言われた。




何気あだ名とか初めてかもしれね。




基本、黒崎か龍也だし。




まぁ、君付けじゃねぇならなんでもいいや。




「好きにしろ」



と言うと嬉しそうに




「うん!ありがとうリュウ!!!」




と言われた。