終わりそうのないこのやり取りに終止符を打ったのは奏さんだった。
そして、私に
「蓮が上で待ってるから行こ。」
と言ったので、ミッキーと悠理君にバイバイして奏さんと一緒に階段を上って奥にある部屋の中に入った。
部屋の中は相変わらず広く、綺麗だった。
白の床に反して黒い壁紙
そこに真っ赤な大きなソファがガラステーブルを挟んで二つと、小さいソファーが二つ置いてあった。
そしてそこには蓮君ともう二人の男の人が座っていた。
一人は金髪で、もう一人は赤茶色の髪の毛の男の子だ。
「遅かったな。美愛」
「うん、下でミッキーと悠理君とお話ししてたの。」
「そうか。」
「うん、蓮君の仲間はみんな良い人達だったよ。」
と私が言うと少しだけ蓮君は嬉しそうな顔をした。
やっぱり自分の仲間が褒められると嬉しいものなのかな?
