「上等だ。」




挑発をする辰巳さん




その言葉始まりの合図のように、殴り合いがスタートした。



「美愛ちゃん、危ないから外に出よっか。」




奏さんが私を支えるように立たせて外へ連れ出してくれた。



外に出てからどれくらい経ったんだろう。



しばらくして少しだけ擦り傷を顔につけた蓮君と、その仲間たちが出てきた。



ってことは蓮君たち勝ったんだよね。




よかった無事で。



「美愛、本当に悪かった。
今回のことは俺らに責任がある。」



悲しそうな目で謝る蓮君