何分経過しただろうか。
静かな時が通り過ぎていった。
峯岸がどこかスッキリとした表情でやっと顔を上げる。

しばらくの間静かに2人の目が合う。

峯岸はゆっくりとならの体に腕を回すと、優しくならを引き寄せた。
ならは峯岸の腕の中に身を預ける。

「すき。」

峯岸が耳元で囁く。

「大好き。」

そう言うと、鼻と鼻が今にも付きそうなほどの距離で峯岸がならの目を見つめた。

ならは峯岸の目を見つめ返しながら、小さく頷いた。

峯岸の顔がゆっくり近づく。

私も好き。

ならは峯岸の唇を受け入れた。

2人は何度も何度もお互いの気持ちを確かめ合うようにキスをした。