「…か

す、ず、か!!」




「…えっ?」




「え?じゃないよ、だーかーらー
私達もクラスの男子連れてカラオケ行こうよ!」




「え?え、だ、だめだめ!!
寄り道すんなって書いてあるし、、」



「寄り道すんなって言ってる当の本人は寄り道してるじゃん!挙句の果てには女子達と盛り上がってんだよ!?」



「そ、そうだけど、、」



「大人しく言う事聞く必要なし!!」



「うーん、、」



「たまには懲らしめてやんないと!!ね!」



「だ、大丈夫かなぁ、、」




「別に一緒のカラオケBOXに行く訳じゃないんだからましてやバレないよ~」



なんて美香は軽く大丈夫大丈夫と言って私の為を思っての事なんだろうけど…クラスの男の子達…もちろん女の子も何人か誘いカラオケに行くことになった。






ーカラオケBOXにてー






「鈴香つぎ何歌う~?」



「え、あ、うん、」




「なーに、まだ考えてんのー?もう
こうやって皆で来たんだし楽しも!ね!」



「そ、そうだね」





隼人先輩も今頃女の子達と
楽しんでるのかな、





「…な」



「…」




「もしもーし?」



「…え?あ、はい?」






「あ、やっと答えてくれた。笑」




「あ、ご、ごめん」




「いいよ、それより俺の名前わかる?」




「え、えーっと……」




「おいおい名前も出てこないのかよ~
一応同じクラスなのにな~何なら立華の2個前の席だし?傷ついた~」




「え!そうだったんだ…ごめんね」




「嘘うそ、いいよ、いっつも一ノ瀬先輩の事ばっか考えてるみたいだししゃあねーよな笑」



「へ?!そ、そんなこと…」




ある。



めちゃくちゃありまくります…。




「ま、これから仲良くしようぜ
俺、松山祐希よろしく」




「よろしく…」





「ね!鈴香!一緒にジュース入れに行こ!」




「あ、うt「なら俺が立華と代わりに行ってくるよ」



へ?




「え、あ、あー!じゃ私オレンジジュースで!」




「おっけー、じゃ立華行こ」






「行ってらっしゃーい」



美香は少しニンマリ顔で私と松山くん?に手を振った。



「え?ち、ちょっと、」





ってゆーか、松山くん手……。



「あ、あの、松山く…t




「鈴香?」





「……え?」






後ろから私の名前を呼ぶ声は
一言ではっきりと分かった。







「隼人先輩……」






「ん?隼人くんの彼女さんじゃない?」




「………っ」





「何してんだよこんなとこで」







何してるもなにも……





隼人先輩こそ…





なんで女の人に腕組まれてるんですか…









「……」






「おい、鈴香」







「…は、はい…」







「だから、こんな所で何してんだよ」







「そ、それは…t「一ノ瀬先輩こそ女の人と仲良く何してんすか」





「ま、松山くん……?」





「は?あんただれ」






「立華と同じクラスの奴ですどうも」





「どーも。つかそんな事よりそいつの手離してくんない?」







「あー、すいません。でも一ノ瀬先輩こそ女の人に腕、組まれてますよ?」






「……」




「え、えーと、はやとせんぱ…t

「来い」



「え?隼人先輩!?」




「え、ちょっと、隼人帰んの?!」





「うっせ、見て分かんだろ。」




隼人先輩はそう女の人に言って私の手を引っ張って行った





「あ、あの隼人先輩…」





「……」





「隼人せんぱt「寄り道すんなって言ったよな」





「…っ、ご、ごめんなさい」





「しかもなんで男とカラオケ?2人かよ」




「ち、違う!クラスの女の子と男の子です…」




「……ったく。」





「……ごめんなさい」





なんで私が謝ってんだろ、






そ、そりゃ確かに私も悪かったかもしれないけど、






隼人先輩こそ、、






腕、










「………っ」





「はっ、なんで泣いてんだよ」





「泣いてません……っ」





「なんの嘘だよ」





「……っっ」





「言いたいことあんならハッキリ言えばいいだろ」




「………っ」





「あーもう分かんねぇ、なんだよ」




「……そ」




「え?」





「わかんないのは隼人先輩の方でしょ!!」





「……はっ?」





「隼人先輩、私隼人先輩のなんですか……っ」






「……なんだそれ」





「…女の人に腕組まれてるしお昼休みだって女の人達とお昼食べてたり、今日だって1人で帰れって」





「……」





「……も、もういいです、それじゃ…」




パシッ




「誰が帰っていいつったよ」





「……え?」