遺書
私は百木雪です。
きっとこれを見ているのはお兄ちゃんで、私は自殺しているでしょう。
お兄ちゃんへ
今までありがとう。
私にとって自慢の兄です。
覚えてますか?
お父さんと、お母さんが死んだ日。
自分も泣きたいはずなのに、私を励ましてくれたこと。
こっそり後から泣いていたのを知っています。

裕人くんへ
私と付き合ってくれてありがとう。
優しくて、頼りな彼氏でした。
病弱な私の体を気遣ってくれてありがとうございました。

智子ちゃんへ
自慢の親友だった智子ちゃん。
いつも、話していると楽しくて、
「ずっと親友だよ」
って言ってくれたときは嬉しかった。

先立つ不幸をお許しください。
私は心が弱かった。
ーーーに負けてしまった。
それだけのことです。