カランコロン♪と音がする。
そう言えば、兄貴のカフェに来てんだっけ…
手元にメロンソーダがある。
そか、これ俺のお気に入りなのか。

しっかしまだ、春なのにもうアイス頼んでる奴いるんだ。いや、一応真夏日なのか。
てか、クーラー効いてんなぁ。

と思っていたところに兄貴が
「今日、平日だろ?学校はどうしたんだよ」と言った。

「あー、いやまぁ。」とだけ言っておけばいいだろう。ていうか、ズル休みしてるなんて言えない。口が裂けたら言えなくなるがな(笑)。

ところが兄貴は勘づいていたらしい…「蒼、おめーよ。高校くらい出席しろよ。仕事マジ大変なんだぞ」

いや、ラクしたくてカフェやってる人には言われたくないですよ。マジで。

てか、そのお客さん誰なんだろ…。
「兄貴、そのお客誰?」

ヤバった。思ったことを口に出してしまった……。ったくデリカシーねぇな俺。

「んー、お名前は?」兄貴も知らなかったらしい…。

「あ、えっと…木更津 柚です。」

いや、職業は? て聞くのも酷いよな。
と弟が思っているのにも関わらず、兄貴は平然と「職業は?」と聞いていた。後で、一発殴りますね。はい。

「あの……」少しの沈黙の後「一応高校生です。」と答えた。

すかさず、兄貴は「どこ校?」と聞いている。え、そこまで聞く?普通?
いや、もう本当に申し訳ない……。

「月見ケ丘で、1年生やってます!」今までとは打って変わって大声でいっていた。」

へー、あのお嬢様高なんだ。

「でも、誠凛と結合しちゃって…」

あれ・・誠凛って俺の勘だと…てか、俺の高校じゃねーか!
誠凛ってエスカレーター制だったから何も変わんないと思ってた…。
後でボコられるぞ俺。

「あ、もうすぐ行かなきゃ。お昼ご飯の時間終わっちゃう。」

「おう、行ってらっしゃい。」

柚・・・によるとお昼の時間というものが終わったらしい。へー、そーゆーシステムなんだ。お昼時間は、外出ていーんだ。行ってみよーかな、高校。