私はお辞儀をして、開始の挨拶をする。

「よろしくお願いします。ではまずは最初、今月の売り上げから色々聞いていきたいと思います」

すると資料を配りながら、店舗のスタッフが説明に入る。

「はい。今月ですが、先月に比べて客単価は150%上がっておりますが、先月の売り上げが低かったこともあり、前年比の88%に収まっております。
傾向としては、十万のプレミアムプランが先月から一度も出ておらず………」

「何?ミーティング?」

後ろから声がして、振り返った先に居たのは‐

「社長!」

清貴さんがブースの入り口に立っていた。


「はい、今からミーティングやりますが聞いていきますか?」

有沢さんが何気に聞くと、「じゃ少しだけ」と清貴さんは靴を脱いでこちらに来る。そして迷いなく私の隣に座った。

「それで今は何の話?」

「プレミアムプランが先月から一度も出てないって話をしてました」

「時松、プレミアムプラン売るの得意じゃないか?前に一日六組プレミアムプラン出したことあるだろ?」

「まぁそんなこともありましたけ、ど……?」

視線を感じ、顔を上げると‐本店のスタッフは目を丸くして私を見ている。