私は清貴さんと話をしながらも、弁当にせっせとおかずを詰めている。
当然ながら、お弁当もおいなりさんがメインだ。
「はい、清貴さん。お弁当できましたよ。
お弁当には五目いなりとわさび味のも入れときましたから」
「そりゃ楽しみだ。じゃ、ごちそうさま」
清貴さんは、お弁当を持って颯爽と去っていった。
残された食器を見ると、空になっているので…朝から四つもおいなりさんをたいらげていたようだ。
(狐は誰のことだが……ねぇ………)
たまに職場とのギャップが激しくて、化かされてるんじゃないかと思ってしまう。
清貴さんと暮らしはじめて、数週間が経過しようとしていた。
驚いたことに、意外と同居がうまく行っている。
相変わらず清貴さんは片付けが苦手であるが、ゴミを捨てて脱ぎっぱなしの服を片付ければわりと部屋は片付く。広いが物自体はそんなに多くないからだ。
こんなものうちで無限に湧いてくる落ち葉の掃除に比べればどうってことはない。むしろ終わりがあるのでありがたい。
当然ながら、お弁当もおいなりさんがメインだ。
「はい、清貴さん。お弁当できましたよ。
お弁当には五目いなりとわさび味のも入れときましたから」
「そりゃ楽しみだ。じゃ、ごちそうさま」
清貴さんは、お弁当を持って颯爽と去っていった。
残された食器を見ると、空になっているので…朝から四つもおいなりさんをたいらげていたようだ。
(狐は誰のことだが……ねぇ………)
たまに職場とのギャップが激しくて、化かされてるんじゃないかと思ってしまう。
清貴さんと暮らしはじめて、数週間が経過しようとしていた。
驚いたことに、意外と同居がうまく行っている。
相変わらず清貴さんは片付けが苦手であるが、ゴミを捨てて脱ぎっぱなしの服を片付ければわりと部屋は片付く。広いが物自体はそんなに多くないからだ。
こんなものうちで無限に湧いてくる落ち葉の掃除に比べればどうってことはない。むしろ終わりがあるのでありがたい。



