車を走らせること一時間。そろそろ家の近くまで来ているはずだが、とある駐車場に車が入っていった。
「昼飯食ってこか」
時計を見ると十二時過ぎなので、ちょうどいい時間だ。
車を出たところで、そういえば…と気付いた。
見覚えのある場所。昔の洋館を改装した洋食屋さんだ。
真っ白な壁にレトロなステンドグラスが、この建物の歴史を感じさせる。
どうやら永江家の行きつけらしい。
社長にしては庶民寄りではあるが、ランチでも二倍以上のお値段はするので当然私の手は出ない。
中に入ると、店員さんがすぐに「こちらにどうぞ」と個室に案内する。さすが常連。
「何でも好きなもの頼め」
言われなくてもそうしますと言いかけたが、さすがに図々しい気はしている。
どっちにしろ、注文したいものは決まっている。
「昼飯食ってこか」
時計を見ると十二時過ぎなので、ちょうどいい時間だ。
車を出たところで、そういえば…と気付いた。
見覚えのある場所。昔の洋館を改装した洋食屋さんだ。
真っ白な壁にレトロなステンドグラスが、この建物の歴史を感じさせる。
どうやら永江家の行きつけらしい。
社長にしては庶民寄りではあるが、ランチでも二倍以上のお値段はするので当然私の手は出ない。
中に入ると、店員さんがすぐに「こちらにどうぞ」と個室に案内する。さすが常連。
「何でも好きなもの頼め」
言われなくてもそうしますと言いかけたが、さすがに図々しい気はしている。
どっちにしろ、注文したいものは決まっている。



