「…ねぇ、私達…また会えるかな?」
「………会おう、絶対」
「…どうやって会うんだよ」
「それは……」
_____「あ…そうだ。これを…」
無機質なアラーム音で、俺はベッドから飛び起きた。枕元のスマホを掴み、瞬時にアラームを停止させる。スヌーズなんてものは絶対に使ってはならない。使ってしまったらその先には地獄しか待ち受けていないのだ。
「……とは言っても…ねみい…」
頭が勝手に枕へと引き寄せられて行くが、腕の力を振り絞りベッドを降りた。
「…さっきの夢、なんか見覚えあんな…」
少しの違和感を抱えながら、カーテンを開けた。暗かった部屋に明かりが射すこの瞬間が俺は意外と好きだった。
土曜日。いつもの俺なら即座に二度寝へと走っていた所だろう。
しかし、今日ばかりはそういう訳にいかない。
伸びをすると、ふとスマホが鳴った。
