他愛のない会話を楽しみながら、ワインボトルが半分ほど空いたところで、照明が落ちた。 このライブが始まるってタイミング、好きだな。 拍手をしながら隣の彼に目配せすると、にこっと微笑み返された。 恥ずかしいけど、2度も目を逸らしたら自分の気持ちに気づかれそうだから今度は私も出来るだけ自然に笑ってみせた。